303. VRソフトの為に直感インタフェースを実現する。

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VRハードウエアの導入コストは、VRを有効に活用したい人にとってハードルの一つです。またVRで主流となっているコントローラ操作は、誰もが簡単に使える操作方法では有りません。これらの障害を取り除く為に体感者の直感的な操作で体感シナリオの進行を操作するユーザインタフェースの開発に力を注いできました。

2010年にフィデュ―シャルマーカ(幾何学的な定義パターン)を体に貼り付け、体感者の全身の姿勢を検知するシステム(合計9台のステレオカメラ)を開発しました。2011年には、赤外線TOF(Time of Flight)方式による奥行き検出カメラによるマーカレスのジェスチャー・インタフェースを開発します。独自のアルゴリズムによる特徴抽出により指一本一本を探し出し手の形状を読み取るロバスト性に優れたジェスチャジェスチャー・インターフェース、使用するTOFカメラのコストが大きな障害でした。2012年には、赤外反射マーカを利用した古典的なIRモーショントラッカーを低コストで開発し実現します。このIRマーカ式のモーショントラッカーは、2012年に研究機関向けに開発したVRスクリーンシステムで採用し利用されています。2015年には、ゲーム機向けに開発された市販のステレオ・デプスセンサーを利用しマーカレスによる全身姿勢検知と赤外線ステレオカメラによるハンドラッキング機能を製品に組み込み利用を開始しました。長い時間を要しましたが、2024年にはVRゴーグルのカメラを利用したVRコントローラレス&マージェスチャー・インタフェースーフェースースによる直感的な操作を実現し製品化されます。