人が災害により動揺した状況下で危険を判断し、直ぐに行動を起こす重要性を感じていました。災害時生存率を上げる方法は、可能な限り早く危険を察知し、逃げる判断を行い、逃げる行動を起こす事です。これにより生存率は上がります。災害時に動けなくなる状態が一番良くない状態です。危険を早く察知し判断し逃げる行動に繋げるには訓練が必要です。慌てた状況を再現し人に動揺を促しながら災害を体感する装置の実現を2012年に研究機関と共に考え実現します。
災害体感は、心に障害を与える危険性も有り、より現実的な体感になる立体視による体感を止め、実物大を重視し複数人が同時に体感できるスクリーン方式を選定しました。心的障害を防ぐ為に非常ボタンにより体感を中止する仕組みを組み込みます。体感は視覚以外の体感も重視し、聴覚、触覚、嗅覚、皮膚感覚、平衡感覚等の五感を再現する仕組みが組み込まれています。教官の操作により人に動揺を与える動揺装置も実現しています。これらを組み合わせ体感時の危険感度を人に合わせ調整する仕組みを組み込んでいます。体感時の教育効果を評価する仕組みとして、主観的に評価を行う無線式アンケート評価システムも同時に開発され実現しました。客観的に評価を行う為に、生体信号を捉えた評価システムについては実現の検討だけが行われました。