131. 第5-2話、直感力を上げ対応能力を向上するサイクル

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人は障害に遭遇すると先ず経験した情報や学んだ知識との照合を行います。照合により既知と判断された情報は、正しい対処情報が記憶されていれば、その情報をもとに対応方法を決め行動する事で解決します。ところが照合した結果が完全に一致しないと判断に影響を及ぼします。その後、過去の似通った条件、持っている知識を基に、状況を推察し瞬時にシミュレートし条件によっては結果的に間違った判断をしてしまいます。失敗に関する知識、失敗経験が少ない状態で判断を実行すると大きなリスクが伴います。記憶の深い場所にしまわれた情報(獣的に受け継がれた体に記憶された危険回避情報)は、特徴ある音や匂いと共に記憶されている事が多く、記憶された特定周波数の音や特定の匂いにより、体に記憶された情報が呼びだされ、それに従い瞬時に判断する事により対処行動が実行され障害を回避するケースも存在します。これらは逃走反応とも呼ばれている能力の一つです。障害を乗り越える一つの方法は直観力です。直感力を養い、その直感に従った判断により解決する方です。直感力は多数のケーススタディーや、有益な失敗した経験、その失敗をリカバリーする試行錯誤の過程等を繰り返す事により障害を乗り越える経験値を上げ、その多数の経験より、判断に無駄となる知識の構成要素をそぎ落とす事によりより洗練され直感力を養います。これら活動を繰り返す事により、未知の障害を乗り越える対応能力を向上させます。無論直観のみ力で未知の障害を乗り切る事は出来ません。但し何も出来ないよりは、直観力により少しでも最適な判断し直ぐに行動を起こす事で生き延びる確率は上がります。