143. VRによる精神面の安全を考える

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VRで災害を再現しネガティブな感情を体験し、人の危険感受性を向上させる方法を考え実現しています。災害体感は災害の怖さを経験させる事を通じ心に一瞬ネガティブな感覚を発生し、そのネガティブな衝撃を適切に与える事を通じて心に怖さを発生し、安全性を高める方向に意識を変える事を目的としています。ネガティブな感情の種類と負荷する刺激量は、人の感情を司る心理面、神経面、脳の仕組みを考慮する事が最も大切です。これは人の精神面の安全を確保する上で最も重要な事です。人が心的障害を起こす仕組みと要因を解明し、障害発生要因を排除すると同時に、ネガティブ体感の刺激量を調整する事で安全を確保しています。また独自の倫理基準に従って調整機能を組み込み利用しています。

ネガティブ体感の刺激量を適切に調整する事により障害発生を予防します。ここで課題が一つ存在します。その課題は人の感性が個々に異なり体感時の感じ方が違う点です。既に実現している装置は、体感前に体感者に質疑応答を行い人の特性を見分けます。見分けた結果により個別に刺激量を判断し適切に調整する仕組みにより安全性を確保しています。感度は倫理規定に従い障害を起こさない数値も制限されています。また現在我々が取り組んでいる新しい障害予防の仕組みは、体感時の感情を事前に評価し、個々の特性に合わせ最適値を自動で割り出す事に事により刺激量を最適化する仕組みです。これらの方法を実現し、個々の体感教育が最適化されると同時に安全性が保たれます。