136. 安全・安心の為に直感力を鍛える

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今回災害時の対応能力について考えてみたいと思います。リムの安全に対する考えは、一般災害、労働災害、自然災害、人的災害等の4つの災害に対応し、人が生きる地球環境を含め人が安全で安心に活動を維持する実現手段を探し出します。我々が取り組む安全&安心は、人が存在する地球と人が活動する環境です。人が活動する全ての場所において、障害が発生する可能性が有ります。我々は20年以上にわたり人の感覚再現を研究し、感覚再現を通じて人の心に対する影響を研究しました。これらを生かすテーマが、人に安全、安心を与える事です。

人の安全・安心は、5感体感を通じて、人のこころに直接触れ、人の意識を改革します。視覚と聴覚の感覚を再現するバーチャルリアリティー技術、視覚と聴覚以外の感覚を生成するロボット技術、人のこころに触れる為に必要な脳化学、心理学が重要です。これらの専門知識は、研究機関との共同研究を通じて得られた技術です。これらの技術と経験の複合により目的を達成します。

イノベーションを実現する為に、人の感性に関わる技術を独自に解明します。人の体験プロセスは、五感に代表される感覚器官を通じて伝達されます。感覚が刺激されると、獣的反応により情動が発生します。情動に従い感情が発生します。やがてこころが発生します。これら一つ一つの能力を高める手段を探し商品化します。獣的な反応を利用し体感する装置が、VRによる技能訓練シミュレータです。身体を動かしながら、技能を体で記憶する製品です。次に災害時の怖さを複数の感覚で疑似体感する事により怖さを伝え、危険感受性を向上させるVR災害体感です。現在これらを含めた6つのプロセスを強化します。

6つ目のプロセスとなる、災害時のレジリエンスを高め、災害対処能力を向上させる手法の開発を行ってます。ここ数年、温度上昇を含めた気候変動、局所的な雨、各所での地震など、地球の活動が盛んになっている状況を感じます。自然起因の災害は、どの様に対応する事で人の安全が確保出来るかが問われます。この課題を解決る為には、災害ケーススタディーを通じて既知の災害に対する対処法を知る事、危険感受性を高める事、自ら安全を確保する気づきを促す事、災害時の冷判断と行動により生存確率を高める事、未知の災害に対しては直感力により生き延びる確率を高める事と考えてます。直感力は、未知の課題に挑戦し失敗を通じて学びます。試行錯誤を通じて失敗を克服する事により直感を鍛えて、生き残る力を鍛えます。これらの活動を継続的に繰り返す活動が、安全・安心につながると考えてます。