147. 気づく事が安全安心につながります

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安全&安心の原点に立ち戻ります。一般的に安心安全と記載したり、安全安心と記載したりしています。安全(身を守る)が先でしょうか?安心(心安らかな状態)が先でしょうか?一体どちらでしょうか?結論的にはどちらも重要だと思います。

残念ながらコロナ禍に於いて、災害発生の危険性は高まっている様な結果が出ています。災害発生件数は、ここ数年減っていません。コロナ禍で必要最小限の人員で一人作業が増えています。製造工程で障害が発生した場合、一人作業による障害対応となるケースが多く、結果的に災害発生リスクを高めてしまっているようです。

従って増々安全、安心の活動を繰り返し実行する必要が有ります。同時に、「安全」、「安心」の意識を高めながら、安全安心の活動を実行し続ける必要が有ります。

安全・安心を客観的に、合わせて主観的に眺めてみます。

客観的に災害を確認すると「発生状況の把握は良くできるが、嫌な気持ちが発生します」

主観的に災害を体験すると「発生状況は把握し難いが、真の怖さを感じ記憶として残ります」

ここで、「嫌な気持ち」は、人の生存にとって危険なものを避けるアラート機能です。

「怖い」近づくと危害を加えられそうで不安である。

自分にとってよくないことが起こりそうで、近づきたくない。

悪い結果がでるのではないかと不安で避けたい気持ちです。

「不安」とは、生理現象で避けられません。

「恐怖」は死をイメージする感情です。

これらの状態は安心出来る状態では無いですね。

安全、安心で何をすべきか? 作業を覚え、災害を知り、災害を怖いと感じ、身を守る、未然に防ぐ事を考える為に、気づきを促す事です。災害に対する気づきを発生させ、最終的に安全行動を起こさせる。が基本になると思います。

安心する為に、気づく事で安全に対処する動機を発生し、安全安心の行動を実行させる。それがテーマの様です。