安全安心の活動を通じて、本来の目的は何かを考えてみます。労働環境下では勿論災害を起こさない事が最も良い状態ですが、災害に巻き込まれてしまうケースも存在します。従って多数のケースで身を守るため方法を知る事と災害に対処する為の知識が必要になります。企業で行われる安全教育は(作業手順の厳守、災害を防ぐ決まり事、安全具の利用、日常パトロール等により危険個所の発見と事前に改善)災害を防いだり身を守る為に重要な教育です。安全具を利用する事により、仮に災害が発生した場合でも体を保護する事が出来ます。安全教育は被害を最小限にする方法も含まれます。災害に対する知識は有事の際にその知識で災害に対処する事が出来ます。災害に対応した対処実技訓練も実行されていると緊急時に落ち着いて対処が出来安心です。教育目的として、災害を未然に防ぐ行動を促す為の動機を発生させる事も重要です。安全を維持する為の強い意思と動機を労働者に持たせる事は、安全な社会を実現する為に必要です。しかし人にとって「動機=やる気」を発生させる事は最も難しい課題の一つです。
安全・安心を保つ為に災害を起こさない強い意思と、災害を防せぐ行動を起こす動機を発生させるには、何ステップもの工程を一つづ進み動機を発生させる条件を満たす必要が有ります。先ず最初に災害に対する知識が必要です。自分の環境でどのような災害が具体的に発生する可能性が有るか予め知っておくと対処が可能です、従って可能な限り災害をケーススタディし記憶に残すことが重要です。次に身近に起こる災害を疑似的に体感する事で、危険に対する危険感受性を上げます。VRを用いたRiMM災害体感により5感を利用した危険体感が可能で有り、災害の怖さを五感を通して直接伝え、災害の怖さを人の心に感じさせる事が出来ます。怖い体感を通じて人に「災害は嫌だ、災害に遭いたくない」と思わせる強い想いを持たせる事が必要です。災害を大きな障害として捉え、問題意識を持ちその課題を解決しよう思う強い意識と実行に移すエネルギーが必要です。このように災害知識、危険感受性の向上、災害に対する問題意識と感心、これらの三つの条件が整って初めて災害に対処しようと思う動機が発生すると考えられてます。動機は目的に合わせ必要な条件を一つづつ訓練や教育で鍛え人の能力を高める事が必要です。人の動機を発生はいくつかの条件を満たし、その上で行動を起こさせる意思を持つ事でのみ実現できます。とても難しい課題の一つです。