今回はレジリエンスについて考えます。災害におけるレジリエンスは、災害時にしなやかなに強く対処できる事、合わせて立ち直る力を養っておく事です。レジリエンスを高める為に日頃から準備しておくことが重要です。
1.継続的な学習により災害対応力を強化します。
2.災害発生後の迅速な立ち直る力を養う
3.失敗を経験して直感力を鍛え、瞬時の判断・行動に備えます。
4.代替戦略による適応力を上げ柔軟性を高める
5.バックアップ、代替案を予め複数準備し予備能力を蓄える
心理面では自己肯定感を強化し、厳しい状況下こそ「楽観的な思考」により精神を保ち、社会的スキルとなる問題解決力、対人力を強化します。社会全体でソーシャルサポートする体制を整えておく必要が有ります。レジリエンス評価は、3つの項目で評価し強化し続けます。
・許容度
・抵抗力
・危険性
近年地球環境の急速な変化に伴い、人が住む環境は大きく変化しています。地球環境の変化に伴い自然災害が発生し社会環境が影響を受ける可能性が増えています。人は原点に立ち戻り、安全安心な状態を維持する活動を実行し、その活動を継続する仕組みを考える必要が有ります。人は災害を経験すると災害の怖さを知り危険感受性が上がります。災害後数年が経過すると、災害を忘れ危険感受性は大きく低下してしまいます。これはネガティブな体験を忘れる事により人の精神安定を保つためです。精神の安定は人の安心に繋がりますが、危険感受性は失われます。この相反する状況をバランスとりながら維持する必要が有ります。力強い精神力を持つ為に失敗を恐れず経験し困難な状況を克服する力を身に着け常に直感力を鍛えておく必要が有ります。直感力を鍛え研ぎ澄ましておく事で、災害時に判断を迫られた際の生存率を高めます。合わせて危険感受性を高め災害に対処する方法を真剣に学び、同時に災害に対処する対応力を養いながら精神の安定を保つ力を養成する事が重要です。
ネガティブな体験を通してネガティブな感情が生まれ危険感受性が向上します。但し方向性が異なったネガティブ感情を刺激してしまうと、心的障害が発生してしまいます。従ってネガティブ感情の種類を良く理解しなければなりません。ここでネガティブな経験を通して発生するネガティブ感情について整理します。
「 嫌 」は、人の生存にとって危険なものを避けるアラート
「不安」とは、生理現象で避けられない
「恐怖」は死をイメージする感情
「怖い」悪い結果がでるのではないかと不安で避けたい気持ち
重要なポイントは、「怖い・恐い」は大きく異なる事です。ここで提示したネガティブ感情の他に、「気持ち悪い」の感情は障害を起こす可能性が有り排除する必要が有ります。安全安心は、夫々の感情を良く理解したうえでレジリエンス力を高める事に臨まなければなりません。レジリエンスは、しなやかに強く立ち向かう災害に負けない力、そして立ち直る力です。レジリエンスは災害に強い精神力を養う事でも有ります。