91. Mr.RiMM日本での対談5-2

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Q5.VRを安全教育に活用するツールがいくつか販売されています。他社製品と比較したRiMMの優位性をご紹介ください。(シナリオにリアリティーがないと受け入れられないが、リアリティーがありすぎてもPTSDなどになる恐れもある、など)

A5.災害の再現数が既に80種(随時拡大中)を超えて体感する事が出来ます。また今後も継続して発売されるシナリオの追加により労働災害体感の他に、技能訓練にも対応出来ます。災害データベースは、更に標準化が進み様々な業種に対応する事が出来ます。労災の他、火災、交通、自然災害等の対応できます。災害体感に重要な触覚、平衡感覚を含めた5感覚による体感が可能です、これにより怖い、嫌だの感情を直接導き、感受性を高めます。また視覚は2004年より開発を進め効果を出してきた独自のデフォルメ手法により、災害発生状況を理解しやすい状態を作り出し、危険因子に視線を誘導し着目させると同時に、PTSDの危険性となる要因を分析しそれを徹底的に排除しています。更に刺激の強度を体感者のレベルに合わせて調整する事が出来る為、夫々の人に合わせた体感が可能で、精神面での安全性にも考慮されている製品です。

Q6.RiMMの導入事例は増えていますか。どのような企業の導入が多いのでしょうか。 企業によって課題となっている事故、災害などは異なりますが、それぞれシナリオは用意されているのでしょうか。

A6.RiMMを導入する分野は様々です、これまでに電気、水道、ガス、建設、土木、ビルメンテナンス、プラント、製鉄、金属生成・加工、自動車、鉄道、航空機、重機、石油、化学、材料加工、ファブリック、セメント、製紙、空調、機械、電子部品製造、情報、食品、物流、装置産業、通信、薬品、行政機関など様々な業種で導入が進んでいます。これは新しい分野から導入依頼が有る毎に、その産業に合わせた災害事例に基づき、災害データベースを追加開発し災害データベースの拡充を行っています。導入されたユーザ様より更に自然災害、一般災害、人的災害への対応要望が増えており、今後も要望に合わせた災害データベースを拡充して参ります。

Q7.貴社は締結部品・実装用部材の加工販売で実績がありますが、VR事業を手掛けられた狙いをお聞かせください。

A7.1990年代から製品設計は3D-CADが使われ始めました。その後工程で3Dデータを活用することはなく、当時私はその有効活用を考えていました。 設計により作成された形状データをその後工程で有効に利用する手段としてVRを活用し有効なツールを作りだしたいと思いました。そこで2001年に現在の会社で3D事業のVR展開を開始しました。

我々は要求に応え技能向上のシミュレーターを開発する毎に、当然顧客から開発費用の費用対効果が求められました。新しい機能の開発は、どうしてもコストがかかります。その結果人の命に係わる危険な状態を仮想的に体感し感じる事が出来るので有れば市場の要求に合い、費用対効果を出せる事が徐々に判ってきました。この20年間で導き出した社会のニーズはそこにあると思います。我々は、目まぐるしく変化する社会のニーズに合わせ、安全性に特化した人を守るツールを創造し、それを提供することで社会に貢献をする、そこに新しい価値を見出しています。

Q8.RiMMを今後、どのように発展させるお考えでしょうか。貴社のVR事業の展望、社会貢献などについてもお聞かせください。

A8.物が溢れコスト競争が激化する時代となっており、アイディアや思想を創造する事が注目されます。世の中に存在しない物で価値の高いものは、人のこころに直接触れるコミュニケ―ン手段です。喜怒哀楽を直接感じさせる伝達手段の実現は価値が有る事と思います。具体的には、「提示したものを直接的に感じる」、「楽しく感じる」、「気持ちが変化する」、「実行したいと思う」、「避けようと思う」、等、人の感情を左右し判断を伴う促す事に着目した手段の成立が必要と感じています。更にこの手段が安全&安心を高める手段として利用されることに集中します。

企業の存在価値は、その企業の社会貢献性に有ると考えます。更に価値を高める為には、世の中に存在しないサービスで人の社会に貢献する事です。さらに人が生活している地球に貢献する事だと思います。これを念頭に我々は、安全を高める事に集中し、世の中に未だ存在しない安全手法や安全思想を創造する事に集中し導き出す事が我々の指名だと思います。人が安全に暮らす為には、人が経験した災害情報を共有し、その情報を皆で利用します。更に会社の枠、国の枠を超えた意識の高い人々に集まってもらい、共に協力しながら安全手法を見つけ出せなければなりません。我々はその環境を構築して参ります。

Q9.最後に弊誌読者(お客様候補含む)にメッセージをお願いします。

A9.日本の安全に対する考えは世界的に認められていると思います。従って世界の人々は、文化の違いや、国を超えて我々の理念を理解し、我々が考える安全思想に賛同すると思います。我々が創造する伝達手段は、感覚器に直接訴える手法で有り、言葉の壁を超え、より直感的に伝達する事が可能です、それは直接こころに訴える事ができます。この手法は体感してみなければ効果が判らず、皆さんが認知するまでの時間はかかると思いますが、一度体感し効果を確認頂けると、この手段が人類共通の伝達コミュニケーション手段として社会に浸透すると考えます。この手法を世界に拡げ、日本がこの安全面でトップになる事を狙い事業を推進して参ります。

Q10. なぜ、今、RIMMが必要とされ、安心安全に取り組むことが必要とされるのですか?

A10.インターネットを利用したコミュニケーションが急速に広がりとともにグローバル化が進み、社会は急速に変化してきました。また産業の変化に伴い地球環境は急速に変化し、それに伴い人を取り巻く環境も大きく変化しています。人がその環境で安全に暮らしていくには、それらの変化によって生じた障害に対し適切に対応する能力が求められます。人は、それに伴い安全を維持する為の新しい手法を創造する必要性に直面しています。我々はRiMMを通じて、既に経験した災害をデータベースとして体験できる仕組みで残し、その情報を地球に住む人たちで共有し、更に安全意識が高い人を集め、その知恵を結集し安全を高める仕組みを考え利用する環境を整えます。今後も急激な地球変化に伴い発生する想定外の災害に対応し、人が対処できる仕組みを早急に構築する必要があります。それが我々の使命です。