72. 感情に関わる感覚

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よく知られた外受容感覚は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚を示しこれが五感として知られてます。怖かった時、緊張した時に感じやすい内受容感覚とは内臓感覚です。また更に体の面で感じる感覚が皮膚感覚です。皮膚感覚は、触圧覚、温覚、冷覚、痛覚と多いですが、体の各部で感知するセンサーが局所的に効率的に配置されており、手のひら、頭、足の裏等に集中してます。その他に平衡感覚(傾きを主体に体を動かした時に感じる運動系の感覚)、深部感覚(体の各部分の位置、運動の状態、体に加わる抵抗、重量を感知する感覚)、体性感覚(皮膚+深部+内臓感覚を指す)と言った感覚も存在します。第六感は何処の感覚を指すのでしょうか?ここで示した感覚か、それとも未だ知られていない感覚のどちらでしょう?

何度かに分けて感覚の話をしてきましたが、医学的・工学的なアプローチで脳化学、神経工学、感性工学が関係し、感覚器が捉えた信号伝達は、神経を通して、同時にホルモンを発生させ血液で運ばれ体に伝達され体全体で感覚を捉えていると言えます。従って人に伝達する技術は、単なる映像と音の再現だけでは対応できず、様々な再現を具体化し試行錯誤で見つけ出し実現します。同時に精神面の影響を考慮し慎重に伝達するする方法を見つけ出す必要が有ります。この分野はRiMMが探し求めている目的の一つです。