68. 恒常性反応

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恒常性反応は、人が災害に遭遇すると五感覚(外受容感覚と呼ぶ)中心に体感した情報が神経伝達と血液伝達の2系統で体に伝わります。人が意識を働かせなくても自動的に、入ってきた危険な状況の感覚を基に最優先で危険か如何かの判断を体が内臓感覚(内受容感覚と呼ぶ)と照合し合致すると生死に関わる危険な状態として判断し感情と認知が並行して生まれます。

既に経験した又は予測が可能な危険状態は、既知の障害として認知し怖い感情が生まれます。経験したことのない経験は、未知の経験として判断され不安になり恐怖へと変化します。ここで説明した一連の反応を恒常性反応=ホメオスタシスと呼んでます。ホメオスタシスは脳では無く体が瞬時に反応します。

RiMMがサポートする技能向上シミュレーションは、体を動かしながら疑似的に五感で体感する事で恒常性反応が起こせるよう一連の技能動作を訓練し体に記憶し覚え込ませます。これを「くせ付け」と呼んでます。一連の技能操作を体に覚え込ませ、それを恒常性反応で繰り返し実行される事で間違い操作を防ぎ安全性が向上すると考えてます。更に進めると感情を発生させ、こころが生まれる状態まで再現できる条件が成立すると感受性向上までたどりつく事が出来ます。従って安全教育に於ける危険感受性の向上教育は、恒常性反応が起きる条件と感情が生まれ「怖い」、「嫌だ」のこころが発生する条件を成立させなければなりません。RiMMはこの条件を満たす為に、五感覚を軸に成立条件を満たす現象再現に注力してます。