134. 第8話、領域毎に効果を出し、次の安全サイクルに移行する加速サイクル

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人の体感プロセスを5つのプロセスに分け、それぞれの段階毎に安全を向上する為の教育を実施する事を第5話でお伝えしました。合わせて人の記憶や感受性は、時間の経過と共に失われていく特性もお伝えしました。体で覚える技能訓練は、体自体に記憶として留める為に身体を動かしながら操作を繰り返し、体に記憶させます。体験を通じ記憶させた教育は、脳に記憶した教育よりは、記憶を継続維持する事は出来ます。そのように体で覚えた教育は、動作を定期的に繰り返す事で記憶は持続されますが、該当動作をせずに長い時間経過させるとやはり記憶は失われていきます。この様に忘れてしまう事に対する課題を解決するには、プロセス毎に実施される安全教育を忘却周期に合わせ繰返し実行し続ける必要が有ります。第7話では、5つのプロセスに合わせて合計6つの教育プログラムを段階毎に教育プログラムを定期的に実行する事で、総合的に安全を維持します。

これらの6つの教育を確実に1~5まで順次に繰り返し実行し安全サイクルを5まで実行し続け、6の段階で、失敗や試行錯誤のプロセスを越え新たな安全方法を見つけ出す事で順応します。順応により一つ上の段階の安全サイクルに再度チャレンジできる状況に変わります。このように総合的に安全サイクルを廻し続ける事により着実に安全を向上させる循環サイクルを廻し続けながら安全向上活動を維持します。この様に総合的な安全サイクルを廻す事により、安全向上の速度は徐々に加速しながら向上します。この総合サイクルで大切なポイントは、各シーケンスの教育手法を止まらずに維持し、かつ繰り返す事、1→6に向かって繰り返し活動を増やしながら全体のサイクルを廻す方向に進行する事。6の過程で失敗や試行錯誤を恐れず乗り越える活動にチャレンジする事。障害を乗り越えながら災害の体感プロセスのサイクルを廻しきり次の安全サイクルまで導く事。これらの活動を持続し続ける姿勢と体制を構築する事です。総合的に安全を加速するサイクルは、第1話~第7話で説明したきたサイクルが夫々廻り続け循環する事であり、その上で成立する総合的な安全サイクルです。