103. 海外メディアインタビュー(2)

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前回に続きインタビューを受けた内容を掲載いたします。

Q8.あなたの会社は「リーダーまたはフォロワー」ですか?独自のコアバリューを策定していますか?

A8.事業を開始した時点で我々はフォロワーでした、現在の我々は、日本の安全分野のリーディングカンパニーを目指してます。我々は安全に対応する独自概念を基に製品開発を行っています。その概念は、人の安全性を保つ概念で有り、人の生物的な体のしくみに基づいて考えてます。一つ一つの段階で人の安全を高める手法を体感・演習し人の能力を高めます。

Q9.ビジネスで「倫理と成功」の両方を追求することは難しい偉業であるというのは本当ですか?

A9.ビジネスのテーマによって両立できるケースも有ると思いますが、両立が難しいケースも出てくると考えてます。我々は安全が主テーマですので、条件次第で両立できるビジネス形態を目指す事が出来ます。安全の基本概念は、倫理に沿って考えられ教育が実施されてます。ただ昨今は、世界中で想定外の災害が発生してます。命を守る事、生存率を上げる事を考えた場合、時には倫理観が崩れる可能性も出てきます。安全分野での成功は、人や地球にとって心配のない状態が維持され、災害が発生したとしても被害が広がらない、回避できる状態を導き出す事です。実際に災害を経験すると、精神的な障害を背負ってしまうケースも有ります。このケースでその状態を乗り越え、更に回復させる事も大切な事だと考えており。我々はその解決を目指す価値が十分あると思ってます。

Q10.「リーダーは自分で結果を最適化することはできません。彼らは従業員のサポートと支援を必要としています。」あなたの会社はこのことわざをどのように解釈しますか?

A10.新しい価値の創造は、アイディアだけでは何も実現できない。同じ思いを持った人たちが集まり、力を結集し、始めて創造する事ができます。またその創造物を進化させるのも顧客を含めた取り巻く人たちです。その為には我々は、人々に伝わり易く、判りやすい理念が必要です。それにより賛同し集まった人たちが未来を切り開き、物事を完成させると考えます。

Q11.信頼は測定が難しい属性であり、維持するのは微妙なダイナミクスです。これを従業員とどのように維持しますか?

A11.信頼は、人と人との関係性を示すと思います。信頼は、過去・現在・未来にわたり人同士の関りの中で構築されます。我々は同じ目標を目指し、一緒に挑戦し、試行錯誤を繰り返し、一緒に失敗を経験し、行き詰まり逆の発想に切り替え進み、解決した状態を共有し、その教訓を従業員に説明し、その意味を感じさせ、個々の意識を刺激してモチベーションを上げます。この方法で社員を育成し維持に努めてます。

Q12.組織にとって最大の資産である/である5つの要因をリストする必要がある場合、それらは何であり、その理由は何ですか?

A12.我々は一貫して、複数の技術(VRアプリを実現する視覚技術、マイコンと機構でリアルな触覚を再現する技術、画像センシングにより姿勢を検知する技術、組み合わせにより製品化する技術)を組み合わせ、その技術を単なる手段として捉え、それらを基に一貫して安全向上手法の発掘に取り組む姿勢、それに取り組むチームを持っている事。安全だけを真剣に考えている事で一貫性が生まれ新しい手法は見いだせると思ってます。既に人が経験した災害は、データベース資産として体感できる形で蓄積し、誕生した手法はサイクロン思想で日々成長し、更に良い教育ツールに進化する。この取り組姿勢が最大の価値だと思います

Q13.あなたの会社の評判の背後にある理由は何だと思いますか?

A13.小さな企業である我々を、大企業が注目してくれる点は、取り組み方の一貫性にあると思います。VRを通じたシミュレーション技術を20年以上継続している事、安全性について幅広く15年以上にわたり継続している事、安全に完全に特化している事、ニーズを聞き出し複数の技術を組み合わせ自社の資金で開発し出来るだけ早く要求に応える事、製品を進歩させる為にサイクロンフィロソフィーを実行し改善する仕組みを持っている事、直感的な感覚再現(視覚+聴覚+触覚+嗅覚)で感受性向上を狙った製品で、災害データベースを構築標準化する事、災害撲滅の為に、災害データベースのラインナップを増やし続ける姿勢を保つ事、などの顧客要望を実際に実現している事実を見て評価頂いていると思います。

Q14.企業が社会社会やCSR活動に携わっているときのような人は、これについてどう思いますか?

A14.人が社会貢献に興味を持つことは非常に良い事だと思います。社会貢献するとは、人の社会が便利になる、豊かになる、安全に暮らせる、安心した状態でいられる等、ポジティブなイメージに直接つながると考えるから人が好むのだと思います。ただビジネスで直接安全や安心に貢献できる事業は限られると思います。安全&安心はビジネス活動のアウトプットと異なり、間接的に得るものだからです。安全&安心に直接繋がる、人の安全意識を変えられるツールが有るとしたら、人の社会はもっと変わるのではないでしょうか?我々はことばの壁を越えて感覚再現による直感的な伝達手段が確立され、人の感じ方が変わり、世界の仕組みは変わると思ってます。

Q15.数年後、あなたとあなたの会社はどこにいると思いますか?

A15.日本の安全に対する考えが、世界に通用するのであれば(通じてると信じてますが)、我々の理念を理解し我々が考える安全思想に賛同する方々は、文化の違いや、国を超えて多数存在すると思ってます。伝達に使う手段は、直接感覚器に訴える手法で有り、言葉の壁を超え、より直感的に伝達する事が可能です。従って、製品の良さを知り認知するまでの時間はかかると思いますが、一旦理解頂けると人類共通の伝達手法として社会に浸透すると考えてます。更に国々の色々な人たちに使って頂ける手法だと思ってます。これらの事を考えると、当社はグローバル対応が求められ、海外に幾つかの場所に拠点を持つ運営に変わっていると考えてます。