日本のマスコミとの対談で話した内容について掲載いたします。
Q1.労働災害、自然災害などが多発しています。企業や自治体などはどのような課題に直面していますか。(安全意識の定着・技能向上の難しさ、ほか)
A1.企業では、全員が安全に対し真剣に取り組む姿勢を維持する事ができない、災害に対する感受性を向上させると同時に、その感受性向上が出来たとしても維持が非常に難しい、また災害の無い状況が続くと、従事者が直ぐに災害の怖さを忘れてしまう。民間企業では、前述の課題が多く聞かれます。
自治体では、昨今想定を超えた自然災害やコロナを含めた初めての災害が多数発生しており、自治体として様々な組織と連携した対処ができない。従ってこれらの災害に対処する想定、対応訓練の手段が必要となっている。自治体では前述の課題をよく聞きます。
RiMMでは、民間企業向けに感受性向上の為の手段をVRを拡張し製品提供してきました。自治体向けにはネットワークサーバを利用したタブレットにより複数の方が同時に仮想災害のイメージをシミュレーション訓練する製品が新たに追加されます。これによりユーザ自身が書き出した仮想災害を模擬しシミュレーション訓練が可能です。これにより、想定外の災害を仮想シミュレーションで対応を試行錯誤し、訓練する事が可能です。
Q2.「RiMM(リム・バーチャルリアルティー災害体感システム)」について、その特長をご紹介ください。
A2. RiMM(リム)は、VRを活用し五感を通じて災害の怖さを直感的に伝達する事が出来ます。五感に直接訴える手段は、言語の壁を越えて災害の怖さを伝える事が出来ます。仮想的に災害を体感する事で身体にダメージを与えず、感受性を高める事が出来ます。また産業の分野に合わせ豊富に災害体感のシナリオが準備されています。(80種を超えて、更に追加準備中)災害状況に合わせて触覚(触圧・痛覚・力覚)、平衡感覚を同時に再現し、体感を通じてこころに直接働きかける事がでます。これにより危険に対する意識が変わり感受性が向上します。このような仕組みは今まで存在せず、災害体感後のその後実施される安全教育を真剣に受ける様になり、安全教育の質を高める効果が確認されています。
Q3.RiMMはVR(仮想現実)で災害を体験できるそうですが、実際に学習効果は出ていますか。
A3.RiMMを採用した企業様の安全担当者より、学習効果が上がり、以後実施される安全教育を教えやすくなったとの多数の声を頂いています。またRiMM導入後のリピート率は、既に40%を超えその比率は日々増えてます。(災害パターンの拡大、多人数対応の為の装置追加購入)導入当初は、コスト面を考え管理者に限定し運用する方針で導入される傾向が多かったのですが、導入後にその判断にすぐに変化が生じました。上層部や教育者の判断により、従業者全員を対象に災害体感教育を受けさせた方が良いとの判断で、多数の企業様で、グループ会社様含めた(海外含む)、事業所を跨いだ追加導入展開が進んでいます。さらに先に導入された実機型の危険体感機についても、RiMMとの併用により、人ごとにせず真剣に取り組んでくれる人が増え、教育の相乗効果がだせる事が判ってきています。
Q4.(上記に関連し)企業や自治体にとって、利用者一人ひとりが、座学のように聞き流すのではなく、安全意識を高めることが重要だと思われます。RiMMはそのニーズに応えることができるのでしょうか。
A4.RiMMは教育を受ける人の環境やそれぞれのレベル(経験、知識、職種、感受性の違い)に合わせ、体感条件を設定し直ぐに体感できます。RiMMの災害体感教育は、VRを通じて個人の5感に直接働き掛ける事が出来、災害の怖さを感じ取ることができます。これにより安全に対する意識を変える事が出来ます。また RiMMは衛生面での運用も考慮されアルコールでの消毒に対応しており、Withコロナの環境下でも教育が行えます。(一人一人が個別に教育を受ける事で、3密を避けた教育が可能です。)一言に災害と言っても、労働災害、自然災害、人的災害、一般災害と多彩です。RiMMは、災害シナリオの追加により全ての災害に対応できます。昨今VRゴーグル単体で動作するシステムも多く存在しますが、災害体感に重要な触覚・平行感覚の再現ができず、持続した効果は出せないことが判明しています。これに対しRiMMの導入はコストは高い面も有りますが、触覚・平行感覚の再現を併用する事により目的を達成できます。今後ハードウエアの進歩でコスト面は徐々に解消されると思います。