心理学に於ける記憶の種類についてお話しします。記憶には、感覚記憶、短期記憶、長期記憶があります。この記憶分類は、保持時間に応じて分類した記憶です。最も短い記憶が、外部からの刺激で感覚器官に一瞬保持される感覚記憶です。その感覚に注意を向けた場合のみ短期に記憶が保持されます。短期記憶は、数十秒間のみ保持できる記憶で蓄積量に制限の有る一次保持記憶です。短期記憶で記憶された情報は、睡眠中に整理され選別し長期記憶として安定して保持されます。長期記憶は、蓄積容量の制限は有りません。
長期記憶は、陳述記憶と非陳述記憶が存在します。陳述記憶には、情動記憶(Episodic memory)と呼ぶ記憶と、感情を伴って記憶されたエピソード記憶が存在します。非陳述記憶の中にも条件付け記憶と呼ぶ反応により偏桃体と小脳に記憶されます。災害に対する感受性を向上する為に必要とる記憶は情動記憶です。情動が伴う記憶は記憶されやすい事が判っており、さらに覚醒度が高い状態だと記憶促進効果が高いことが判明しています。従ってリムの災害体感による情動を伴いかつ覚醒度の高い体感は、感受性を高め更にその状態を記憶し易くなります。