安全・安心は、自然現象を理解したり人が住んでいる環境をスタディーする必要が有ります。人が安全安心な状態を維持する為に物事の作動原理や、現象を知る事も必要です。人の安全安心を実現する為に、災害ケーススタディーする事も必要になります。環境や状態に応じて発生する災害を知識として脳に記憶する事で、災害に遭遇した際に判断と行動を起こしやすくすることができ、生存率を上げる事ができます。(人の記憶は、いくつか種類が有りますが、安全blogの82話で説明してますので参照ください。)
今回は学習による記憶を高める方法について考えたいと思います。認知心理に基づき学習効果を高める方法として6つの手法を紹介します。
①分散学習(間隔を空ける) 学習内容と時間を分散
②理解を深める(精緻化) 何故と尋ねたり、説明させながら
③図と文字記憶(デュアルコーディング) 言葉と図によるイメージ記憶
④思い出させる(検索学習) 時間経過してから想い出させる
⑤具体化(例と結びつける) 概念を具体例と結びつける
⑥インターリープ学習 トピックを切り替えながら
学んだ学習記憶を定着させる為の方法を紹介しようと思います。学習した記憶は、脳の短期記憶領域(一次記憶)に入ります。短期記憶領域に入った情報は、重要性の判断を体が行い必要な情報だけを長期記憶領域に保存します。また一次記憶領域に保存された情報は、睡眠でリセットされクリアされ一時的な記憶は消えてなくなります。(脳が記憶する仕組みについては、安心blogの202話を参照して下さい)長期記憶に保存された情報は、グリア細胞の働きにより記憶として残すか、消去するかが決定され実行されます。(グリア細胞の働きについては、安心blog203話を参照して下さい)記憶を定着するには、記憶したイメージを思い出す事によりイメージを頭の中で再現し(≒思い出す)、思い出したイメージを基に課題を見つけ、改善のイメージシミュレーションをしながら誰かとディスかションし何度も考えなおさる行為が有効です。この思い出すを利用したイメージ再学習を通じて脳への記憶定着へと繋がります。従って学習した内容を、仲間とイメージを頭の中で共有しながらディスかションを通じて意見交換を行う教育方法は記憶を定着する効果が高くなります。