209. 地球で水が循環する仕組み

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ここ数年候変動の影響で台風やハリケーンによる自然災害が発生する比率が増加する傾向に有ります。人の安全安心な生活を維持にする為に、生活環境に直接影響を与える水の循環をスタディーする事が重要だと思います。先ず地球がどのような方法で水を循環させているか確認する事にします。地球の水は海に多く蓄えられており、地球の70%以上が海でおおわれています。また太陽から発せられる光エネルギーにより放射熱で海の海水が温められ気化します。気化した水は上空に昇り雨雲が形成されます。雨雲は大気循環により移動陸地に到達します。(図中の1)雨雲が高い山脈とぶつかると、雨となって地上に雨が降り注ぎます。森で降った雨は地上の植物や土に降り注がれます。地上では植物が水を吸収し植物内に取り込みます。森の落ち葉より形成された腐葉土が水を一定量貯えます。腐葉土層を通過した水は土に浸透していきます。このように森は水を大量に蓄えています。森に蓄えられた大量の水は、森の気温上昇を抑える為に植物が利用します。蓄えられた水を植物が気化する事で森の温度は一定に保たれます。気化した水は、森の上空まで昇りまた雨雲が形成されます。(図中の2)雨雲は上空で大気の風に乗り陸地の奥部まで運ばれ雨となり再び地上に降り注ぎます。(図中の3)このように森は水を陸地の奥部まで運ぶ役目を担っています。また森は大地に降り注がれた水を一定量貯める働きを持っており、合わせて森の温度を調整する気化する仕組みは、地球の気温を一定に保つ役目を担っています。

この水を運ぶ仕組みを自然のウォーターポンプと呼びます。森が減ると自然のウォータポンプが働かなくなります。これにより陸地奥まで水を運ぶ仕組みがなくなってしまいます。自然のウォータポンプが働かないと言う事は、砂漠化を加速させる事にも繋がります。都市部のコンクリート化は、水の流れる経路を変えます。コンクリート化により都市部の地下に水は浸透せず溜まらず、水は直接川へと流れ更に海へと流れます。このように水が土に浸透せず地下水も溜まらない状態が続いているのです。合わせて都市には森が少ない為、土が水を一時的に貯える事が出来ない状態です。もう長い間都市部には水が溜められない状態が続きその領域は増えています。このように地球は居所的に乾ききったエリアが徐々に増え続けています。人が生活する環境が便利な状態に変わる事で、水の流れる経路は大きく変化しています。我々は常に水が循環する状態が変化し続けている事を認識し生活することが求められています。水の循環する仕組みを学ぶ事が安全安心に繋がると考えています。