樹木は葉により太陽の光をエネルギーに変換しています。太陽エネルギーを生物に有益な物質に変換する葉について注目します。葉は太陽エネルギーを効率的に集め生物が必要とするエネルギーに変換する重要な器官です。葉は光の方向を検知して効率的に光エネルギーを吸収する為に、太陽の動きに合わせ、また環境の変化を捉え、光エネルギーを最大限に吸収できるように姿勢を追従させています。

葉の構造は、風の影響を避け薄く、光を効果的に吸収する為に平たく広がっています。表皮と棚状組織により丈夫な表皮幕を形成し、海綿状組織内にエネルギーを変換する為の葉緑素を溜めています。海綿状組織には、生物の血管に相当する葉脈(維管束は、水や養分を運搬すると同時に植物体の機械的な強度を確保する)が通っている。裏側の表皮には気孔が存在し、大気中の二酸化酸素を取り込んだり、酸素を放出する組織。葉緑素は、二酸化炭素を太陽エネルギーによりショ糖に変換し植物が生きる為に、葉脈を通じて樹木の本体に移送し利用する。また体内に取り込んだ水を太陽エネルギーにより酸素に変換し気孔を通じて大気へ放出する。また環境温度が上昇すると気孔を通じて水を放出し温度を下げ、森の環境を一定の温度と湿度に保つ役割も担っっている。樹木の働きが森の環境を維持する為に役立っている。このように地球環境の温度を下げる為にも役立っているばかりか、樹木は生物が生きる為に必要な糖と酸素を作り出している。樹木は、生物の生命維持に重要な役割を果たしているのです。