206. 25年に及ぶ安全安心への取り組み

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2001年よりVR事業を開始し、2005年より研究機関と共にVR技術を利用し障害予防学習プログラムのサポートを開始しました。倫理上の懸念から視覚的な表現による心的障害のリスクを減らす伝達手法を提案し実現します。その後ロボットの研究開発を通して触圧覚を生成する研究開発に携わります。画像処理を利用したモーションキャプチャにより人の姿勢を検知し仮想空間内で再現します。仮想空間内でオブジェクト同志の接触をリアルタイムにシミュレーションし手に触った感覚を振動により生成します。専用のマイコンボードにより制御上のオーバヘッドを減らし、伝達時の遅延を減らす事により人の接触感覚をリアルタイムに生成する技術です。安全教育で痛覚を再現したいとの要求より放電をマイコンで制御した痛覚の生成ユニットを開発します。合わせて平衡感覚、重力感覚や温度感を感じ取る皮膚感覚、ガス漏れの匂いを再現する為に嗅覚等の生成ユニットを独自に開発します。

2014年より、安全安心に対するアプローチの仕方が変化します。五感による伝達を通じて怖さを感じさせるネガティブな体感は、心的障害発生のリスクを伴う可能性が有り防がなければなりません。医学研究機関と協力しVRによる嫌悪体感を実施しながら生体信号を観察し体の変化を検知する実験を実施します。2016年には、VR体感前後に主観又は客観的に評価する事により人夫々の特性を確認し体感時の五感刺激レベルを最適化する為の特許を取得します。2019年より感情評価の研究を本格的に開始します。五感を通して感情を生成する為には、人の特性を学び感情が伝達される仕組みを学ぶ必要が有るとの結論に至ったからです。2020年より人の生物的な特性、生命の仕組みをスタディーしながらVRによる感情伝達の検証活動を開始します。2023年からは人の安心を導く為に、人が住んでいる環境を自然科学、宇宙物理学など通してスタディーしながら現在も人の安心を導くプロジェクトは進行中です。