災害等のネガティブな体感状態を考えます。ネガティブな情報は視覚、聴覚、痛覚を含めた触覚、平衡感覚等を感覚器官を通して捉えます。入力された情報は、それぞれの感覚器官と接続された神経や脳等の器官を通じて特徴抽出(安心blog.213参照)され必要な情報が取り出されます。抽出された情報を瞬時に体が体に記憶された情報より判断し自動的に情動が発生する(安全blog.140参照)と考えれれています。神経を通じて各器官に伝達されると同時に、血管を通じてホルモン伝達(安全blog.80参照)によりネガティブ情報が伝達されます。この2系統の情報伝達を通じて脳に情報が伝わり感情が発生(安心blog.202参照)します。

このように災害発生時の怖さの体感は、体の様々な経路を通じて体内の器官に伝達され判断された情報が脳へと伝わりながらネガティブな怖い感情や、ポジティブな喜びの感情が生まれると考えられています。新しい体感情報は、脳や神経に記憶されます。また生死に関わる重要情報は遺伝子等に記録されると考えられています。様々な新しい体感が脳に知識として記憶される(安心blog.214参照)と考えられています。人夫々が経験した情報を基にして、知識が整理され修正されながら経験として維持保存されると考えています。ネガティブ感情が体に記憶された仕組みを通して、経験より導いた感性によりイメージをデフォルメ表現する事により、記憶効果の高い五感表現が可能になると考えています。