403. 仮想環境を効率よく短時間に構築

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VRを利用するには、最初に3Dモデルによる環境を準備する必要が有ります。3Dモデルは、3つの方法で作成するのが一般的です。一つ目は3D-CADのデータを変換(ソリッドデータをサーフェースモデルに変換)し利用する方法です。二つ目は3Dレーザスキャナにより実空間を計測し3Dモデル化(レーザを照射し反射した座標に色付きの点がプロット:3D点群データ)する方法です。三つめは、CGモデリングツールによりVR用の3Dモデルを作成する方法です。何れにしてもVRを効率よく利用する為には、作成した3Dモデルを効率よく短時間に編集し目的とする仮想空間を作成する手段が必要です。VRは、仮想空間の作成に時間を要する為、ソフトウエアの開発費用が高くなる傾向が有ります。我々はこのコストを抑え質の高い可能環境を短時間に作成する手法を2012年に考えツールを作成しました。

仮想環境を効率良く作成する為には、3Dモデルを再利用するのが良い方法です。再利用をする為に複数の3Dモデルをレイアウト編集しブロック構造化します。作成したブロックを組み合わせ更に広域の仮想空間を作ります。地形は基本となるモジュールを予め用意し基本モジュールを利用して再現する地形環境モデルを作成します。作成した地形環境モデルにブロック構造化されたモジュールをレイアウトし目的とする仮想空間を作成します。この方法により開発時間とコストを1/2~1/5に短縮する事が出来ます。このコンセプトを実現するRiMMのレイアウトエディターを2013年に開発し製品化しました。